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美髪への道 第1回 「ヘアケアの極意は頭皮ケアにあり」

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平安時代は長く艷やかな黒髪が美人の条件とされ、全女性の憧れでした。その頃に出版された日本に現存する最古の医学書『医心方』(いしんほう)には、毛髪に関する項目があり、「傷んだ髪を治す方法」「白髪を黒くする方法」「養毛発毛促進」などについて書かれています。すでに平安時代には、ヘアケアに対して高い関心が持たれていたことが伺えます。当時の平均年齢は約30歳。人生100年の今、私たちが美髪を手に入れるためにできることは?有限会社One’sPower代表取締役の近藤正則さんに教えていただきました。

髪の悩みの原因は頭皮のたるみ

加齢とともに起きてくる髪の毛の問題は、大きく分けて「毛質の変化」と「白髪」の2つです。「毛質の変化」について具体的に言うと、毛が細くなってしまう、クセが出てきしまう、ボリュームがなくなる、ツヤがなくなるといったことです。ミドル・シニアのみなさんのお悩みも、このあたりにあるのではないでしょうか。

「毛質の変化」からお話しますと、原因としては頭皮の問題が一番です。頭皮は加齢によって年々下がってきます。そうするとそのたるんだ皮膚が骨に当たって顔にシワを作ります。頭頂部の皮膚は下がることでどんどん突っ張ってきますから、毛穴の形が変わります。毛穴の形が変わると、生えてくる毛が変わってしまいます。どんな人でもだいたい髪の毛は10万本あって、ひとつの毛穴から2~3本出ています。それが毛穴が変わると、3本出るはずが2本になったり1本になったりして、量が減ったように見えるんです。

くせ毛の原因も毛穴の形の変化です。直毛の方の頭皮を顕微鏡で見ると、毛穴は真ん丸です。ところがくせ毛の方は、毛穴がいびつです。ちょっと楕円形だったり歪んでいたり。そのまま毛が生えてくるのでくせ毛になるんです。さらにそのうねりによって、髪に艶がないように見えてしまいます。傷んではいないのに、ちょっとパサパサした感じに見えてしまうんです。

当然個人差はあって、体調やホルモンバランスも影響してきますが、予防策として頭皮のケアを大切にしてもらいたいと思います。

まずはシャンプーを見直してみて

頭皮のケアで一番気をつけてほしいのはシャンプーです。シャンプーというのは髪の毛を洗うものではなく、基本的に頭皮を洗うためのものです。シャンプーで頭皮の汚れや余分な皮脂を洗い落とし、健康な髪が生えてくる土台を作るんです。髪の毛の汚れについては、スタイリング剤も含めて、実はお湯で十分落ちてしまいます。
シャンプーで注意してほしいことは、

1)頭皮をゴシゴシこすらず、揉む(マッサージする)ように洗う
2)しっかりと丁寧にすすぐ
3)症状に合わせてきちんとしたシャンプーを選ぶ

この3つです。シャンプーのときに頭をゴシゴシこすってしまうと、摩擦で頭皮にダメージを与えてしまいます。シャンプー剤が頭皮に残っていると、頭皮の細胞を傷つけてしまい、「かゆみ」「赤み」「炎症」の原因になります。特に耳周りや襟足はすすぎ残しが多いので注意してください。そして髪の毛は今日と半年後では状態が違っています。ご自身の髪の状態によってシャンプー剤を変えていただくのが理想です。エイジングケアを考えるのであれば、できれば香りとか泡立ちといった流行ではなく、しっかり成分を見ていただくといいですね。

エイジング、パーマやカラーによって変化した髪そのものは、トリートメントで補修しましょう。髪の毛は濡れるとキューティクルが開くので、成分が浸透しやすくなります。お風呂の蒸気を使って、2~3分置いておくと良いと思います。

出典:https://www.aujua.com/

ぜひサロンでプロのケアを

髪の毛にはライフスタイルが現れます。僕らはヘアスタイルや髪の毛の状態を見て、「今はこういう生活なのかな」とだいたいわかります。だからこそ、お客様一人ひとりに合ったケアを考えることができます。近年では、長年日本女性の髪を研究して生み出されたヘアケアシリーズ「オージュア」の使用を提案しています。これは40以上あるケア剤の中から、お一人おひとりの髪の悩みに合わせてプログラムを組むことで、髪の質感の向上と美しい状態の維持を目指そうというものです。ヘアソムリエの資格を持ったスタッフが、お客様に今必要なケアを適切にアドバイスさせていただきます。

頭皮も顔と一枚の皮膚でつながっています。お顔のケアと同じように頭皮ケアにも手間をかけていただくと、髪の毛だけでなくお顔の変化にも通じてくると思います。

近藤正則
有限会社 One’s Power 代表取締役
JBA株式会社取締役(ベトナムヘアサロンJFT)
新潟カラー研究会執行部
新潟パーマ達人会執行部
新潟JBCA幹事
日本ヘアカラー協会 新潟ブロック長

有限会社 One’s Power
新潟市中央区新和4-6-17 
TEL/FAX:025-281-2650
https://www.kisf.jp

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