10代でモデルデビューし、現在もサロンモデルとして活躍する廣川奈津子さん。美容体操とウォーキングを教える「ヒローカンパニー」を主宰し、健康維持を目的とする人から、各種コンテストに出場するコンテスタント、モデル、司会者まで、幅広い年代層を指導しています。常に美しさを求められる立場にある廣川さんは、人生100年における美と健康についてどう考えていらっしゃるのでしょうか。インタビューを前後編に分けてお届けします。（前編はこちら）

――姿勢を整えると、気分て変わりますね。

「歩く」ってやっぱり人間の基本ですので、とにかく姿勢を良くして元気に歩いてほしいですね。そのためにまず「お腹を引き上げる」っていう意識をしてみてほしいなと思います。座ったままでも、キッチンに立っているときでも、「ながら」でいいんです。机でずっと仕事をしていたときは、途中で手を上げて伸びるっていうのを5回くらいやってみたり。座ったままでも肩を回してみるとか。そうやって姿勢を整えるだけでも違います。

――意識をするって大切ですね。でも難しいです。

意識は大事なんだけれど、なかなか続かないんですよね。特にひとりだと。私はモデルの仕事だったり人前に出る機会が多いので、もちろんエステも行きますし、美容に関してもある程度のことはやります。それは自分が商品だから。でも何より健康じゃないと続けられないお仕事なんですよね。だから普段自分が少しでも健康に美しくと考えたとき、無理なくやれることを少しずつやるのがいいと思うようになりました。無理して若く見せようとかではなくて、ウィズ・エイジングって言えばいいのかな。

――ウィズ・エイジング。若く見せようとするののではなく、年齢に合わせていくということですね。

若い頃はね、体を維持するために頑張って汗をかこうことしたこともありました。でも年齢とともに、今までできたことができなくなったり、食べ物の嗜好が変わってきたりしています。結婚や体の不調といったいろいろなこと経て、高望みせずに、今自分ができることをできる範囲でやるのが一番だと思ったんですね。自分と向き合い、今の自分らしく、でも生き生きと元気に生きていきたいって。

――コンテストに出場する方は、訓練を始めてどれくらいで変化が見られるものですか？

ミス、ミセスのコンテストに出場する人たちは、指導を始めて3ヶ月で全然変わりますよ。見た目じゃなくて、心の中から湧き出る魅力がすごくキラキラしてきます。コンテストできれいな人と接するとテンションが上りますよね。この人に近づきたいと思うと、その意識が行動を変えますよね。やっぱり意識だと思います。

――健康維持を目的とした方はどうですか？

健康を維持したいという方たちは、みなさんね、スタイルが全然変わらないの。もちろん皮膚だってたるむし、筋肉はなくなっていくし、歳とともにだんだん衰えてきますよね。それは仕方がないわけで、だからこそ現状維持を目指す。ウィズ・エイジング。自分と向き合って健康維持をして生きている方が多いので、私のほうがすごく元気をもらっています。

――それを伺うと「ウォーキングにちょっとチャレンジしてみようかな？」と思います。教室ではどんなことを心がけて指導されているのでしょうか？

女性はいつまでも輝いていたいっていう気持ちはあるんじゃないかな。だから、いくつになっても前向きに生きていってほしいなと思うんです。でも無理なことや辛いことって、人間やらなくなりますよね。だからその方に合わせて、5分でも10分でも簡単にお家でできて、長続きできるものを提案させていただきたいなと思っています。教室で背中を伸ばしてもらって、少し簡単な体操をお教えすると、みなさん帰るときにはぴしっと背筋が伸びていて、笑顔で「元気をもらったわ」なんて言ってくださるんです。すごく嬉しいですよね。やっぱり「わあ、あのひと姿勢が良くて健康的だね、笑顔で美しいね」というところに行き着くので、健康イコール美容だなと思います。

廣川奈津子
ヒローカンパニー主宰。
1963年生まれ。1983年ミスユニバース新潟大会代表。東宝ミュージカル出演、各種イベント、ファッションショー、CM、広告、TV等で活躍。現在は、美容体操教室、ウォーキング教室、センスアップセミナー等を主催するほか、国際ホテルブライダル専門学校、国際ビューティモード専門学校、他の非常勤講師としても活動中。

ヒローカンパニー
ビューティーアップレッスン
【開催日時】毎週金曜日　10：30～12:00
【会場】ホテルイタリア軒
【内容】体操、ウォーキング
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ホテルイタリア軒営業サービス部
TEL 025-224-5128