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美髪への道 第2回 「白髪、どうする?」

カテゴリー 美容・健康

髪の悩みの上位にランクインしているのが「白髪」。化粧品メーカーの花王の調べによると、白髪が1本でもある人は50代になると90%を超えるといいます。白髪の量が増えると頻繁にカラーリングをしなければいけなくなり、染めても目立ってしまうという問題も出てきます。誰もが抱える白髪の悩みにどう向き合えばよいか、有限会社One’sPower代表取締役の近藤正則さんにお尋ねしました。

細胞の働きが低下すると髪が白くなる

老化によって起こる髪の毛の2大現象は「毛質の変化」と「白髪」になります。今回は白髪についてお話していきます。白髪の原因は、メラノサイトという細胞の働きが低下することにあります。髪の毛の色はメラニン色素によって決まるのですが、メラノサイトはこのメラニン色素を作る場所になります。工場をイメージしてもらうといいかもしれません。メラノサイトが問題なく稼働していればよいのですが、メラノサイトも細胞のひとつなので、全ての細胞と同じように歳を重ねることで弱くなっていきます。そうするとメラニン色素を作り出せなくなってしまうのです。つまり老化によるメラノサイトの機能低下がメラニン色素の減少につながり、ひいては白髪になるのです。

白髪になってしまう仕組みは解明されていますが、それを治療する方法はまだありません。体質とか遺伝に依る部分が大きく、病気やストレスが影響するとも言われていて、個人差があるためです。薬も出ていたりしますが、万人に効くというのはないんですね。ですので、付き合っていくしかありません。まずは予防策として、頭皮のケアから始めていただくと良いと思います。

白髪は「隠す」から「活かす」へ

昔は白髪というと、もぐらたたきのように生えては隠す生えては隠すという感じで対処していました。染めるにしても、カラーリングというものがなかったので、黒くするしかなかったんです。でもここ20年くらいで道具も材料も技術も相当なスピードで進化していて、明るめに染めるとかグラデーションにするとか、いろいろなことができるようになりました。それで今、白髪を「隠す」というところから「活かす」という方向に変わってきているんです。

白髪をどうするかは、もちろんご本人の希望が一番大事です。1本でも2本でも気になるという方もいらっしゃれば、染めずにグレイヘアでという方もいらっしゃいます。その上で僕らは、その方の骨格や体格に合ったヘアスタイルやカラーをお伝えできるように努力しています。白髪の量によってカラーのバランスを変えますし、ショートかロングかといったヘアスタイルによっても、カラーリングの方法を変えています。どうすれば美しく、雰囲気が良くなるかを計算しています。「しょっちゅうカラーをしていると髪が傷むんじゃないか」という心配があるかもしれませんが、サロンで使われている薬剤はパワーが強くありません。ちゃんとヘアケアをしていれば、目に見えてとか触ってわかるとか、そこまで傷むことはないので安心してください。

美の総合プロデュース

これからの美容師は、髪の毛だけでなく、頭皮、お肌へのアドバイスもすることで、トータルでお客様のキレイに寄り添える存在にならなくてはいけないと考えています。頭皮もお肌も1枚の皮膚でつながっていることを思えば、お顔のケアも頭皮のケアも同じように重要ですし、ヘアカラーやヘアスタイルに合わせたメイクアップを提案していくことも大切だと思います。みなさんお肌の色について、イエローベースとかブルーベースとかって聞いたことがあると思います。この肌の色味に、髪やメイクのカラーを合わせていくというのも、お客様をキレイにするひとつの方法だと思うんですね。僕らはそういう技術も習うし、商品についても勉強しますが、それを使う場面が少ないという矛盾があったんです。よほどハレの日でもない限り、お金を払ってメイクしてもらうことってないですよね。

出典:https://salon.milbon.co.jp/shop/pages/c/c10/

そこで、サロン用のヘア化粧品を製造しているミルボンとKOSEが共同開発した「インプレア」という化粧品ブランドの取り扱いを始めました。このブランドのコンセプトは「髪と顔を連動させて、お客様のなりたいイメージを実現していきましょう」というものです。僕たちもまだ取り組み始めたところではありますが、美容師にしか提案できない美しさをプロデュースしていきたいと思っています。白髪は活かす時代です。一緒に「なりたい自分」を実現しましょう。

近藤正則
有限会社 One’s Power 代表取締役
JBA株式会社取締役(ベトナムヘアサロンJFT)
新潟カラー研究会執行部
新潟パーマ達人会執行部
新潟JBCA幹事
日本ヘアカラー協会 新潟ブロック長

有限会社 One’s Power
新潟市中央区新和4-6-17 
TEL/FAX:025-281-2650
https://www.kisf.jp

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