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「心にふれる施術」〈エッセイ〉

カテゴリー お酒・遊び・夢・旅・仲間・おしゃれ 等学び

 始めまして、田中成子と申します。今回コラムのご縁を、庭山仁美理事長からいただきました。庭山理事長とは20年程前にご縁があり、しばらくお目にかかる期間が途切れましたが3年程前に再び帝王学講座のご縁でお会いする機会をいただき今に至っています。3年前が出逢いが深まるタイミングだったのだと感じます。
 3年前の夏、私は大切な友人を亡くしました。長い付き合いの方でした。8月11日に普段通りの留守番電話があり、翌12日に電話しようと思った矢先、事故の連絡があり「車の運転は自分ではしないはず。。。何故?」
「重症なのか、軽傷なのか」かけつけることもできないまま13日を迎え「訃報」の連絡を受けました。なぜ病院にかけつけなかったのかと、しばらくは茫然とする日々が続き、仕事に追われる日々でした。
 そんな日々が2か月以上続いた頃に、話してしても心から笑っていない自分に気づき、もしかすると「うつ」?と思いはじめ、心療内科よりも、エステに行こうと思いたちました。

全身のマッサージを一通り終わり、スタッフが部屋から離れたタイミングで、とめどなく涙が流れ、タオルで顔を覆いながらどの位、泣いていたのか。いつの間にか眠っており、スタッフの声に目覚め、なぜ、こんなに涙があふれたのだろうかと思いながら、店を後にしました。車に戻ってもまだ涙があふれてきました。

肌に触れられることでオキシトシンというホルモンが「不安やストレスを緩和」したのかもしれないと自己分析してみたのですが、大切な友人の死で、これまで抱えていた不安やストレス、後悔の気持ちを和らげてくれたのだろうと思いながら、この体験は実は以前にもあった事を思い出しました。

 母を癌で見送りましたが、母の闘病中、病院から研修先に通うなどの毎日の中で、母の最期の瞬間を看取る事ができませんでした。その後その後悔を忘れるように、仕事に没頭した日々が蘇りました。後悔は自分に向けられた刃です。「なぜ、仕事をすべて止めて看病をしなかったのか」「いやあんなに献身的にやったではないか。それなのに最後の瞬間を見送れないなんて。。。」恐らく、自身を許せず、パンパンなスケジュールの毎日に身を置く事は、贖罪の気持ちだったのだろうと思います。
 子供の頃、苦労かけた母に楽をさせてあげたい。と頑張ったのの、大切な母の最期を看取れない自分を許せなかったのです。泣くという感情を抑えていた時のことと同じ体験をしている、悲しい事があると感情を止めてしまっていました。「あーまた同じことをしている」と。人間の習慣はなかなか治らないものです。

エステをうけることは身体の表面から心にふれることに繋がります。その効果はひとそれぞれ違うでしょう。東洋哲理では陽が「表=肉体」となるならば、陰は「裏=内面、心」を差します。身体と心の両面が癒されることが魅力なのですね。その瞬間、会話もなく、ただ丁寧に施術を受けた時間でしたが、それがもっとも最高のサービスだったと思います。エステやマッサージは身体も心も肯定的なエネルギーで満たされる瞬間を体験するからこそ癒されるのだと思います。
 スタッフの施術の在り方は気になりますね。クライアントの身体と心の状態に向きあってくれる方こと最高のエステテシャンだとその分野は素人ながら思います。  以前フリーで入ったお店はエネルギー循環が上手くいかない体験がありましたが、今はようやくエネルギー循環が上手くいっている方々にご縁をいただけています

 お客様に、チューニングしながら、あたたく心にふれていただければ疲れも防止できるものと思います。エステテシャンの手にふれて心が満たれているお客様は多いとその周囲も元気になりますね。
そんなお客様を元気にする事がが社会を明るくすることに繋がると思います。 心からリラックスできるお客様に最高の笑顔でお帰りいただけるように対応していただくのは、新潟エステテシャンセラピスト協会の皆様のお役割ですね。多くの方の生きる力になってください!

田中成子

1958年10月4日新潟県生まれ  慶應義塾大学文学部卒業  研修講師として、30年間研修講師として、医療関係、経営者から社員方々、延べ23万の方の研修を担当。 10年前に乳癌の手術と体験後に日々の生き方についてをふりかえる機会を得る。 東洋哲理に興味を持ち勉強を始め8年目。多くの方が豊かな日々を送りことができるような生きる力になればと、新潟県内外の方々にお伝え中。

https://hp.tamonn.com/jukugoannai

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